ABOUT
沖縄県北部の名護市の山と海と街が近い工房。
ヤンバルで育ったキツネノマゴ科リュウキュウアイによる
藍染め作品を制作。海、山、太陽、月などの自然がテーマ。
・染めのご依頼を承っております。
・セレクトショップで販売しております。
・名護市:ナゴグローサリーストア
・名護市:ザ・ブセナテラス
・名護市:道の駅 許田
・那覇市:首里☆群星(しゅりほし)
・読谷村:Gala青い海
・石垣島:ART WORKS hacogame
・宮古島:琉球ザッカ青空
・藍染め体験は原料不足で現在お休み中。
(・いつか当工房でも販売できたらと思います)
職人:加藤 直也(ちょく)
長野県出身 帝京大学理工学部情報科学科卒業
陸上競技 800m走 小学校から大学まで10年以上
現在、今帰仁のバドミントン「美らバド部」部長(火曜の夜)
現在、今帰仁のソフトバレー部「木遊会」(火・木曜の夜)
2003~2013年 自動車メーカーにてエンジンの設計・製造、IT企業のシステムエンジニア、伊江島で農家の手伝い、
、東北震災ボランティア参加、ゲストハウス手伝い
2013 本部町の工房で藍染め修行 開始
2018 名護市にて独立し活動開始
2018 津嘉山酒造所『Nagoさくら工芸展』出展
2019 津嘉山酒造所『Nagoさくら工芸展』出展
2019 「minne x OKINAWA Tシャツコンテスト」にて「Dear Okinawa,賞」受賞
2019 沖縄県立武道館にて『日本の技体験フェア』出展
2020 雑誌『通販生活 2020春号』にて「メイド・イン・沖縄を支える職人さん10人」に掲載
2022 おきなわ工芸の杜「クラフトフェア沖縄」出展
2022 リウボウ『RIUBOU OKINAWA Collection』出展
2023 2023年度 名護市文化協会工芸部 部長
趣味:お散歩の旅、バドミントン、テレビゲーム、人生を考える、素潜り
琉球藍
リュウキュウアイはキツネノマゴ科の低木状多年生植物。山藍と呼ばれることもあります。原産地はアッサムという説があり、琉球王朝時代より『びんがた』や『芭蕉布』などの染料の一つとして使われます。
沖縄では琉球藍が使われることが多いですが、日本ではほかに徳島県が有名な蓼藍やインド藍(ナンバンコマツナギ、タイワンコマツナギ)などがあります。世界には藍を含む植物が何種類かありますが、藍の化学的な成分はすべて同じです。ちなみによく見られるデニムも化学的に作られた藍(合成藍)で糸を染めて織られてます。
<染料の原料>
徳島などで作られる蓼藍は発酵・乾燥させ『すくも』と呼ばれる染料の原料になります。それに対し琉球藍は乾燥させず泥状のままであるため『泥藍』と呼ばれたり、製造の過程で沈殿させるため『沈殿藍』と呼ばれたりします。
琉球藍の藍葉は年に1,2回収穫されます。収穫後、水に数日浸けて発酵させ、葉や茎の表面が溶けてきたころに残った茎を取り除き、石灰を入れて混ぜます。時間をおいて藍を沈殿させたあと、上澄み液を棄て、残ったものが泥藍です。このあと製品の泥藍としてどれくらい水分を減らすかは工場によります。
<染料>
染料として使うときは泥藍に水をくわえ、工房によりますが、水あめやサトウキビ糖、小麦ふすま、泡盛などを藍のゴハンとして与え、腐敗させないように木灰汁や消石灰水もしくは苛性ソーダなどでpHを上げることが多いです。
数日で発酵が進むと混ぜたときの泡が濃い赤紫になり、藍の中(水面はギラギラして黒っぽい)は明るい黄緑になります。
<藍染め>
この黄緑の液体に布や糸などを入れて揉み、空気にさらして酸化させて黄緑を青に変えます。それを繰り返して少しずつ濃くしていきます。
柄は、板で挟む(板締め)、縫って引き絞る(縫い絞り)、型紙や筆を使って糊で伏せる、グラデーション、ロウをつける、染めた後で型紙をつかって色を抜く(抜染)など、当工房では幅広く何でもやります。